2020S エンフォースメントの概要
2020-04-20
9k11-25
10:25頃からツイキャス開始するつもりですが、授業は10:28頃から始めましょうか。しかし、最初の数分はガイダンス・導入の補足・繰り返し等で、内容には入らないと思います。
授業はTwitCasting(ツイキャス)音声のみ(デフォルトの静止画像入り)で行います。
ブラウザで聴けるはずです。ツイキャスのアカウントを作成する必要はありません。
あらかじめ伝えた時刻になかなか画面が変わらない場合、再読み込み(Reload)してください。それでもうまくいかなければ、私が何か失敗している可能性があります。Slackでお知らせください。
ScrapboxとSlackを使います。
本日はZoomは使いません。
ITC-LMSを授業中に開いていただく必要はありません。
10:28
前回、EUの「cartel, antitrust, merger」を言うのを忘れました。
https://gyazo.com/e7a7a7c57b942289f91dc47461e8a19d
エンフォースメントの2巡目の日は置かず、2巡目の各回の総体がエンフォースメントの2巡目でもあるように、いろいろな形態の事件を取り上げる。
「虫の目」「鳥の目」
『カフェパウゼで法学を』
公正取引委員会
委員会
事務総局
官房・経済取引局・審査局
平時
ガイドライン
事前相談
毎年6月に前年度の相談事例集
Q
公取委の組織構成について,比較法的にみて特徴的な点などはありますか?
ガイドラインは、経済法の司法試験の勉強としては必須、あるいは大切なものなのでしょうか。
10:57
被疑事件(1)
調査
行政調査・犯則調査
端緒
申告
減免申請
犯則調査を含めた流れ 9k15の図
行政調査
立入検査(dawn raid)
Q
「ハードコアカルテル」と「カルテル」はどう違いますか?
米国でper se illegal 当然違反 になるものを「ハードコアカルテル」と呼んでいると理解すると大体OK
減免申請は、年間で何件ほどあるのでしょうか。
調査の端緒として申告と減免申請があるとのことでしたが、ここ数年、公取委の能動的な活動を取りあげるニュースを目にするようになったと感じます(学校制服の価格競争を要請したり、スポーツ選手の移籍制限ルールについて考え方を示したり)。これは以前からそうだったのでしょうか、それとも何か変化するきっかけがあったのでしょうか。
11:30
被疑事件(2)
処理方法の選択
警告・注意
確約制度
排除措置命令・課徴金納付命令
事前:意見聴取手続
事後:東京地裁民事8部
ハードコアカルテル → 9k91
警告・注意についても確約制度と同様にハードコアカルテルを対象としない運用がなされてきたのでしょうか?
11:58
間違いました。民事裁判でなく企業結合審査から始めます。
企業結合審査
事前規制のための事前届出・事前審査
毎年6月に前年度の企業結合事例集
民事裁判
様々な形態 9k21
フォローオンとスタンドアローン
諸論点
損害の存否・損害額の算定
https://gyazo.com/a1fedb4e23998c720286ae39dd0d6755
この図は、かつて「独禁法と損害賠償」というと必ず議論された灯油事件(9k23でも引用)が、特殊な事件であり、現代の一般的な議論としては参考にならないところが多い、ということを示そうとした図です。最高裁判決の内容が特殊である、というのでなく、最高裁判決の内容は私から見れば、もっともなもので、そういうもとで原告が負ける確率が高い事案であった、最近は、そういう特殊性のない事案が増えており、過去の、「なかなか独禁法関連損害賠償請求が認められにくい」という状況はなくなっている、ということです。
図の左は、灯油事件には2つの特殊な状況があったことを示しています。①産油国からの原油が非常に値上がりするという「オイルショック」という事情があったため、ABCDが価格協定をしなくても同じ価格になった可能性がある(そうすると、どうやったって原告○には被告ABCDに賠償請求すべき損害がないということになります)、②仮にABCDが本来あるべき価格より価格協定により価格を引き上げたとしても、それが△→○と転嫁されたことの立証が難しい。
現代で、独禁法関係損害賠償請求がよく認められるのは、上記の図の右のタイプであり、①オイルショックのような難しい背景がなく単純な入札談合事件である、②△のような登場人物がなく違反者と発注官庁が直接取引するのが普通、ということなので、灯油事件のような難しさがなく、そうすると損害賠償請求も認められやすい、ということになります。
独禁法24条
独禁法24条という差止請求の制度があることを、9k22あたりでつかんだあと、9k23-24の若干の論点をみておいてください。
著しい損害
著しい損害の「おそれ」
違反行為の私法上の効力
https://gyazo.com/f5821cc15a5ac75c1b4458621bd5ff1c
触れるのをやめた画像(念のため)
https://gyazo.com/a570fdc52f7d4e12a7373046b8483605